インナーマッスルとは、体の深層部の筋肉であり、アウターマッスルとは、体の表面にみえる表層筋のことを示しています。アウターマッスルは、体の表面から触れられるところにある筋肉で、大胸筋や三角筋、大腿四頭筋などが代表的です。腹筋の直腹筋や外腹斜筋などもアウターマッスルに含まれます。
機能の違いとしては、インナーマッスルは、関節の位置を正常に保つ働きがあるため、アウターマッスルの補助的な役割を担っています。アウターマッスルは、関節を動かすことで大きな力を生み出すほか、体を外部の衝撃からも守るという役割もあります。
また、一般的にアウターマッスルは比較的大きな筋肉が多く、トレーニングや競技中に大きな筋肉を発現したとき、インナーマッスルが十分に鍛えられていないと、その大きな力によってインナーマッスルに過度な負担がかかり損傷してしまうことがあります。そのため、近年では、ピラティスを始めインナーマッスルを効果的に鍛えるトレーニングが注目され、筋肉のバランスを整えることの重要性が高まっています。
日本成人病予防協会 総務省認証 学術刊行物より