音の電気信号が延髄や橋(きょう)に伝わる際に、左右の耳に届く音の大きさから音源の位置が分析されています。図のように、右耳には頭が邪魔になって、左耳よりも音が少し小さく聞こえることにより、左に音源があると認識することができます。
電気信号が中脳へと伝わると、延髄や橋で分析された情報を統合して、さらに詳しく音源の位置や音の性質を認識し、大脳皮質の聴覚野へと伝わります。
聴覚野には、コルチ器の有毛細胞と同様に、同じ周波数に反応する神経細胞が順序よく配置されており、各周波数の情報を感知しています。
日本成人病予防協会 総務省認証 学術刊行物より