記憶力をUPさせるためには、神経伝達物質「アセチルコリン」の分泌を高めることが重要です。
アセチルコリンは、睡眠中に記憶の定着にかかわる重要な働きをしています。
睡眠中には浅い眠りの「レム睡眠」と、深い眠りの「ノンレム睡眠」があり、睡眠中には、この2種類の睡眠を交互に繰り返しています。そのうち、レム睡眠のときに、脳はその日に経験したことや、学んだ知識などの記憶の整理を行っています。この記憶した内容を脳の中で整理しているのがアセチルコリンです。
レム睡眠のときにアセチルコリンが活性化されることで、神経細胞同士が連携しやすくなります。そして、それぞれの記憶が関連づけられて整理されることで、記憶の定着が促進されます。つまり、しっかり眠れなければアセチルコリンの恩恵を受けることができず、記憶力を高めることができないということです。記憶障害の発症するアルツハイマー型認知症の方は、脳内のアセチルコリン濃度が低下していることが分かっています。
日本成人病予防協会 総務省認証 学術刊行物より