視覚情報の中で、心理的効果をもたらすもう一つの要因が「明るさ」です。
明るさの指標は、大きく分けて2種類あり、光源の明るさを表す光度、もう一つがその場所の明るさを表す照度です。
明るさは、光度だけが影響するわけではなく、同じ光でも、部屋の内装色などにより感じる照度は変わってきます。これは、内装色により光の反射率が異なるためです。白系の内装色は光を反射しやすいため明るく、黒系は光の反射が弱いため暗く感じやすくなります。
白い光には、覚醒効果があり、高照度で照らすと集中力を上げる効果があるといわれています。そのため、教室やオフィスなどでの使用が向いています。しかし、白い光でも低照度では、陰うつな雰囲気となります。一方、電球のような暖かな光は、低照度で落ち着く印象を与えるため、主に寝室などくつろぎを求める空間での使用に向きます。しかし、高照度になると暑苦しい印象を与えてしまいます。用途を考え、明るさの調整をすることが重要だといえます。
日本成人病予防協会 総務省認証 学術刊行物より