自らの意思でたばこを吸う「能動喫煙」に対し、非喫煙者が自らの意思とは無関係に、たばこの煙にさらされ喫煙されている状態を「受動喫煙」と呼びます。
たばこの煙には約5,300種類の化学物質が含まれ、その内約70種類が発がん性物質があるといわれています。たばこの出る煙には、喫煙者が直接吸い込む「主流煙」とたばこの先から出る「副流煙」があり、受動喫煙で吸い込む副流煙の方が主流煙に比べ依存性があるニコチンや発がん性物質を含むタール、一酸化炭素などの有害物質の含有量が数倍多く、有害度が高いことが分かっています。
2016年国民保険・栄養調査では、喫煙率は男性30.2%、女性8.2%、全体で18.3%と減少傾向です。しかし、受動喫煙の機会については、飲食店で42.2%と最多であり、次いで遊技場・職場・路上などでも30%以上の人が受動喫煙の影響を受けているのが現状です。
日本成人予防協会 総務省認証 学術刊行物より